皆さんこんにちは、留学カウンセラーのMです。
先日、ドイツへ渡航されたお客さまから「ホームシックで日本に帰国したいけど頑張ります!」というメッセージをいただきました。
出発してまだ日が浅く、慣れない環境で、精神的にも肉体的にも疲労が続いているのだろうなと想像します。
「ホームシック」は誰しもがなりうる症状です。
何を隠そう私自身、イギリス留学で重いホームシックにかかった経験があります。
今日は少しだけ私のホームシックについてお話をさせていただきますね。
(20年以上も前のお話ですが)イギリスの田舎生活がスタートした頃、言語、食、時差、文化の違いに途方に暮れ(笑)、何より「自分」という存在が無に感じてしまい、孤独感に襲われ、壮絶なホームシックにかかりました!!
この状態から抜け出すのに、3週間程かかってしまった記憶があります。
どうやって抜け出したか?というと・・・
①日本食を食べる。
落ち込んだ日は、日本から持参した、インスタントのお味噌汁や日本茶を飲みました。五臓六腑に染み渡るスープと梅昆布茶に心が満たされました。
そしてイギリスの田舎町では日本食材がなかなか手に入らなかったため、バスでロンドンまで行き、中心部にあるジャパンセンターで日本食材を買いにいっていました。
こうして「日本食を食べる日」を作り、その日を楽しみにしながら生活しているうちに、いつの間にか現地の食文化に慣れていった気がします。
②日本人の友達を作る。
留学前は「日本語を話さない!」と誓って渡航しましたが、私の場合、この誓いがホームシックの大きな要因となってしまいました。
留学当初は、英語も話せず、日本語も話せず、誰とも話す機会がなく、語学学校との往復で、時間だけが経過していきました。
だって留学に行ったのに、日本人の友達を作って日本語を話すって何だか罪悪感がありますよね?それもそうなのですが、ある日思い切ってクラスメイトの日本人にホームシックになっていることを相談したら、台湾と香港からきている彼女のハウスメイトを紹介してくれました。その日から私の留学生活が一変しました。現地で知り合った日本人から多くの出会いの場やイギリスでの生活術みたいなものをたくさん学び、心の栄養剤として、日本語を使う時間があってもよいのかなと思うようになりました。
③お気に入りの場所と時間を作る。
ビーチ付近のカフェでのんびりしたり、絶品ケバブが堪能できるアラビックカフェに通ったり、友達のステイ先の庭で日光浴したり。いつの間にかお気に入りのスポットや時間ができはじめ、のんびりとくつろげる場所で過ごす時間が、何よりも贅沢な時間に変わっていきました。
④多国籍の友達を作る
留学生のほとんどは、自国との文化の違いに戸惑ったり、家族に会いたくなったり、少なからずホームシックを体験しています。皆「孤独」からスタートしているので、共感をしてくれる方が多いでしょう。私の場合は、同じくホームシックにかかっている韓国人のハウスメイトと、お互いを慰め合いながら乗り越えました。
そして、クラスメイト!ベルギー、ハンガリー、ロシア、チリ、様々な国籍の子たちと、放課後よくみんなで、万国共通の恋愛トークで盛り上がっていました。それぞれの国の流行のデートスポットや失恋話など、分からない単語は教え合ったり、隣の席のイギリス人に聞いたり、英語をどんどん習得できる機会になりました。
といった感じで、ホームシック期間中は「なぜ留学をしに来ているのか?」「どんな風になりたいのか?」とことん自分と向き合いながら、克服をしたことを鮮明に覚えています。
ホームシックは留学だけではなく、一人暮らしを始めた時や、学生から社会人になるタイミング、転職先の会社など、慣れない環境に身を置いたときになりやすくなります。
留学期間中にホームシックを経験していれば、新生活がスタートした時に、その環境に適応しやすくなります。そして、新しい人間関係を構築しやすくなるでしょう。
きっとドイツ滞在中のお客様も、この期間が、メンタルトレーニングの期間として、よき思い出となっていただけるのでは、と信じています。
「ホームシックになったらどうしよう?」とご心配されている方!
まずは留学イベントで留学体験者の声をきいたり、留学カウンセラーからその対処法を聞いてみてはいかがでしょうか。