留学生&WISHスタッフブログ

初めての街モスクワ

みなさんこんにちは!

東京本社にて各部署のサポートをしております佐和です。

 

突然ですが「初めて自分の意思で訪れる(訪れた)海外の街」

皆さんはどこでしょうか!?

 

文豪ヘミングウェイは青春回想記

『移動祝祭日(新潮文庫)の冒頭に、

 

「もしも幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、

その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。

パリは移動祝祭日だからだ。」                                  

 

とコメントしています。

  

「人生で初めて自分の意思で訪れた海外の街は、

生涯その人のカラーになる」

 

というメッセージ。確かにパリでの見聞・思考のすべては、

その後のヘミングウェイの作品や行動のカラーになっています。

 

移動祝祭日.JPG ヘミングウェイ.JPG 

※左:『移動祝祭日』。青春回想記にふさわしい

アップテンポな新訳で読み心地もナイスです

 

※右:ヘミングウェイで私のイチオシは『海流の中の島々』。

『老人と海』背後にある"海の長編"。

 

 

さて、私の初めての街は19歳の夏、モスクワでした。

急に決まったベルリン行き3週間、出発はもう1ヶ月に迫り

格安航空券はどれも満席。

 

そんな中、驚くべき安さで購入したのが

「ロシア航空」のチケットでした。

モスクワはシェレメチエボ空港を経由し、

その7年前までは壁の向こう側にあった東ベルリンの

シェーネフェルト空港からベルリンに入りました。

 

乗り継ぎついでに1日だけのスピード観光、

それでも素晴らしい時間でした!

デジカメを持っていなかったので、

ここで写真をお見せできなくて残念です。

ですが、写真が無くても鮮明に情景を観る方法があるのです。

 

それが文学!

 

最近春江一也著『プラハの春』を読み返しました。

東欧の過渡期を目撃した大使館職員の実体験を重ねた長編です。

 

 

プラハの春.JPG

(東欧の近代史を肌で感じさせてくれる一冊です。)

 

カフェ・クランツラーの交差点、ポツダム広場、テレビ塔の高さ、

クーダムを臨む廃墟のようなカイザーウィルヘルム教会、

チャーリー検問所を通過して東ベルリンへ至る風景、

森鴎外『舞姫』でも絶賛さているウンターデンリンデン、などなど。

 

全てまだ冷戦中の風景ではあるものの、初めての旅の思い出を

瑞々しく思い出させてくれる銘文でつづられていました。

 

あれから十数年、思い描いていた将来と全く違う35歳になりますが、

こんな人生も悪くないと思います。

 

へミングウェイの終の棲家も、パリではなくキューバ。

 

結論、

 

人生は行き先暫定の旅、

その冒険性を楽しめれば勝ち組

 

なのだと思います。

 

 

2年に1回程、オランダかモスクワ経由で夫の実家、

ポルトガルへ里帰りをしています。

シェレメチエボ空港を通るたびに今でも、

うぬぼれも劣等感も見境無く背負ったまま、

経験をむさぼって尚も不足と生き急いでいた

10代最後の夏を思い出します。

 

初心を思い出しては背筋を伸ばす、

モスクワは私の移動祝祭日です。

 

とはいえ、ふるさとも懐かしいけれど、

やっぱり今は東京をエンジョイしています。

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今回は真面目なお話でしたが、普段はタイトルの通り

国際結婚の現実を大胆かつ赤裸々に(?)綴っております(笑)

 

 

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