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ホームステイ
語学留学をする際の滞在方法として最も一般的なのはホームステイです。
一般家庭に滞在し、家族の一員として生活をともにし、その国の文化や生活を体験できることがホームステイの最大のメリットです。ホストファミリーとのコミュニケーションを通じ、家庭内で生きた外国語に触れながら、会話力を伸ばすことができます。
学校内では先生以外は外国から来た留学生ですから交友関係も、その範囲に限られる場合が多いため、その国の人と知り合えるチャンスに恵まれているのも、ホームステイの最大の魅力のひとつといえます。
さらに生活の土台を一から築かなくてはならないアパート滞在などに比べて、家庭的で安定した生活環境をすぐに確保できるのもメリットです。
ほとんどの語学学校は、日本出発前にホームステイの手配をしてくれますので、到着後住まいの心配をする必要がないうえに、地元の事情に詳しい人たちが身近にいることで、現地での生活をスムーズにスタートすることができます。親代わりとまではいかないにしても、見知らぬ国での良い相談相手になってくれることでしょう。
ですから長期留学を計画していて、ハウスシェアをしたい、アパートを借りたいと思っている人も、最初はホームステイから始めることをおすすめします。アパートなどを日本から手配するのはほとんど不可能ですし、長く住むのなら実際に物件を見て決めたほうが確実です。3ヵ月程度ホームステイを体験して、現地事情や言葉に慣れてから新しい滞在先へ移るのが良いでしょう。
最近のホストファミリー事情
ホストファミリー ホストファミリーというと白人で、家族構成は、お父さん、お母さんと子供がいて…と想像しがちですが、当たり前のことながら実にさまざまな家族構成が考えられます。
子供たちが独立し、その分の空き部屋で留学生の受け入れをしている老夫婦や、離婚したシングルマザーの家庭なども多くみられます。
また語学留学で滞在するファミリーはボランティアではなく、部屋と食事の代金が支払われています。
これをペイイング形式といい、日本でいう下宿に近いものだと考えてください。下宿と聞くとイメージが悪いかもしれませんが、ペイイング形式の場合は、お手伝いを強要されることはありませんし、プライバシーもしっかり保たれます。
また努力次第でファミリーと積極的にふれあい、お互いの交流を深めることができます。
大切なのはホストファミリーが何でも世話をしてくれるなどと過度な期待を持たずに、自分から積極的にファミリーとの交流を心がけるということです。快適に生活できるかどうかは心がけ次第です。
良い家庭と悪い家庭とは
ほとんどの語学学校ではホームステイ先を手配してくれます。
申し込みの際に、自分の理想のファミリー像をリクエストすることはまずできません。リクエストをあげられる項目は、個室または相部屋、喫煙の有無、ペットの有無、子供の有無などです。
ただし、夏の繁忙期などは、このリクエストも希望通りにならないこともあります。現地に着いて会ってみるまでは実際のところどのような家族かはわからないのですが、人との出会いはそういうものだ、と気楽に構えておくのが良いでしょう。
万一、滞在してみて問題がある場合には、学校に相談してファミリーを替えてもらうことはできるので、出発前に決定したファミリーの案内から勝手にイメージを膨らませ、「良くないファミリーにあたってしまったので換えてもらおう」などとは考えないようにしましょう。
これは受け入れを希望してくださっているホストファミリーに大変失礼なことです。人によって良い家庭のイメージはさまざまです。
ホストファミリーも、見知らぬあなたを受ける不安感を抱いているのだ、ということを忘れないようにしましょう。
イエス・ノーははっきりしよう
食べ物の好き嫌いや意見を求められた時には、しっかりと意思表示しましょう。あいまいな答えは相手に伝わりません。
日本では言葉に出さなくても心は通じると言いますが、海外では自分の思っていることは意思表示をしなければ分かってもらえません。イエス・ノーははっきりしましょう。「どちらでもいい」という考えは通用しないことがほとんどです。
物事をはっきり言うのは慣れていないと勇気がいることですが、海外で生活する上では絶対に必要なことです。
身の回りのことは自分でしよう
お金を払って滞在しているので、何もしなくて良いと考えるのは大間違いです。
自分の部屋の掃除や自分の食べた食器の後片付けは、自分でやるのが常識です。
お手伝いを強要されることはありませんが、家族の一員として一緒に生活をするのがホームステイの魅力でもあります。
すすんで家事を手伝うことでホストファミリーとのコミュニケーションが生まれて滞在がより有意義なものになることも多いようです。
家庭のルールを守ろう
ホームステイでも寮滞在でも共同生活をするうえで、個人が守らなくてはならない最低限の生活ルールがあります。ホームステイでは、各家庭ごとにルールがあります。
たとえば食事の時間、バスルームを使用する時間など、小さなことかもしれませんが、お互いに気持ちよく生活するためには必要なことです。
ステイ先に着いて、お互いの挨拶が終わり一段落ついたら、その家庭のルールをよく聞いてしっかり覚えておきましょう。
洗濯に関して
洗濯の仕方については必ずホストファミリーに聞いておきましょう。家庭によっては、ホストマザーが家族のものと一緒に洗ってくれる場合もありますし、自分で洗濯機を使って洗うように言われる場合もあります。また、コインランドリーを使うよう言われる場合もあります。なかには家に洗濯機がなくて、ファミリーが定期的にコインランドリーに行くケースもあります。特にマンションなどの共同住宅では、地下などにあるコインランドリーを住民が皆で使うケースも珍しくありません。日本とは違い、その方が合理的と考える家庭が海外では多くあります。
何事も日本の常識を持ち込まず、こういうやり方や考え方もあるのだと、おおらかな気持ちで物事を多方面から柔軟に考えられるようにしましょう。
電話
電話の使用に関してのトラブルも多く報告されています。
特に日本の友達や家族が時差を考えず深夜に電話をかけてきてトラブルになるケースが多いようです。
また無断で国際電話をかけたり長時間電話を占領したりするのもトラブルの原因になります。
電話を使うときは、その都度家族にひと言断りましょう。目安でよいので、通話時間に応じてコインを置くのがエチケットです。小さな容器を用意して、そこに入れるようにするのもひとつの工夫です。
また国際電話をかける場合は、プリペイドのコーリングカードなどを利用するのがトラブルを回避する最良の方法です。
バスルームの使用について
海外では日本人のようにお風呂に入りません。ほとんどはシャワーですませてしまいます。
またお風呂に入る場合でも、日本とは違って、バスタブのお湯を何人かで使うことはしません。
ホストファミリーによってバスルームの使用頻度や時間は違いますので、ルールをよく聞いておきましょう。
外泊、遅く帰宅するとき
旅行などに出かけて外泊するときは、計画段階でホストファミリーに相談し、了承を得ておきましょう。外泊の際には、外泊先の連絡先も忘れずに伝えておきましょう。
また、学校に通い始めると、課外活動に参加したり、友達とショッピングや映画を観に出かけたりする機会が増えてきます。この場合も 「誰とどこへ行き、何時頃に帰るのか」「夕食はいるのかいらないのか」などの予定は早めに伝えておきましょう。
門限があってもなくても、帰宅が遅くなるときは、必ず電話を入れるのがエチケットです。
リラックスしてホームステイを楽しむ
ホームステイをするうえでの注意事項を紹介しましたが、ホームステイは堅苦しいものと感じてしまった方もいるかもしれません。しかし、紹介した内容は、共同生活を送る上では当たり前のことばかりです。
あまり堅苦しく考えずにリラックスして、ファミリーと会話を交わしたり、リビングで一緒にくつろいだり、テレビを見たり、音楽を聴いたり、遠慮せず気楽に滞在を楽しみましょう。
トラブルについて
学校が慎重に選んでくれたホストファミリーですが、自分に合うファミリー、合わないファミリーがあるのは事実です。与えられる部屋に関しては、家庭によってはテレビやバスルームまでついているような部屋から、殺風景な狭い部屋までさまざまです。
また、食事に関しても、料理好きでいろいろなメニューを日替わりで作ってくれるホストファミリーも中にはいますが、冷凍食品をレンジで温めて簡単に済ませるというファミリーも多いのが実情です。
ある程度の不便さは我慢するとして、生活や勉強に響くほどの問題は率直に家族と話し合ってみてください。トラブルの多くは、誤解や習慣の違いが原因です。トラブルとして報告されているものの約8割は、ファミリーと話し合えば解決するものばかりです。それでも解決しない場合は、学校のホームステイ担当者に相談しましょう。
担当者は双方の言い分をきいて、間に立って適切なアドバイスをしてくれます。問題解決のためにファミリーを変更することが最善と担当者が判断すればファミリーを変更してくれます。
ともかくファミリーとの人間関係の悪化を恐れて相談せずに我慢していることが一番良くありません。自分の意見をはっきり言うことが、海外で暮らす常識なのですから。
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